透明だから、分かること。
ありそうで無かった、実寸の仕込みサイズの透明タンクによる日本酒醸造。
約30日間にわたる醪管理において、従来は上面からの観察を頼りに温度管理や櫂入れを行うのが定石でした。
全方位から発酵状態を観察することにより、創造と異なる醪(もろみ)の対流を目の当たりにしました。
※SAKE TIMESにてご紹介頂きました→発酵中の醪が丸見え!? 特注の透明タンクで酒造りに挑む西堀酒造を直撃
セオリーと逆行する方法で醸す。
従来、醪の櫂入れ作業は定期的に行うのがセオリーとなっていました。
特注のクリアータンクで、内部の様子を30日間観察を続ける中、「今まで、醪に負荷をかけすぎていたのではないか?」という疑問が生まれました。
そこで、自然発酵に逆らわず、醪の動向を外部から見守りながら温度管理と櫂入れを調整。
発酵日数に応じてその動きも変化する生物由来の動的な表情とともに、人の手を差し伸べました。