当社「門外不出」ブランドの歴史について

当蔵の「門外不出」は、地産地消の地酒をコンセプトとして、平成元年に誕生しました。

当初、ラベルは1枚1枚手書きで「門外不出」を書いており、まだ少なかった特定名称酒に貼り一部の限定酒として地元中心に販売をしておりました。

月日は流れ、栃木の地酒として皆様に愛されていく中で徐々に数量も増えて参りました。

時の全国誌「平成12年度特選街」の「第26回全国日本酒コンクール」に出品いたしましたところ、日本酒ベスト10に当蔵の「門外不出」が入賞いたしました。

そこでお陰様で認知度もより一層広がり、年間生産本数も拡大し軌道にのってまいりました。

また、翌年の「地酒百科2001年版」では当蔵の「若盛 門外不出」が紹介され、販売数量も拡大致しました。時代背景に地酒ブームがあり、純米大吟醸、純米酒や吟醸酒、大吟醸などがお客様に迎え入れられた時代です。

手がけた当初はまだまだ商品販売数量も少なく、「門外不出」ブランドをただ思いだけで使用していましたが、その当時とは様子も変わり栃木の地酒として定着してきた2003年、専門家の方から「商標は取ってあるのですか」とお声を頂き、知的財産権はしっかりとしておいた方が良いとの助言を頂きました。
早速、特許庁で商標を調べたところ、まだ「門外不出」での商標は取得されておりませんでした。

そこで、弁理士様を通じ、2003年5月に商標登録の申請をいたしました。
ところが、同年12月、拒絶理由通知書(条文コード31第3条1項各号、※特許庁公報で確認できます)が返送され、申請は却下されてしまいました。

しかし、業界通念上、1度の却下は有り得ることなので弁理士様の助言に従い、2004年1月に意見書とともに再申請を行いました。
お陰様で、2004年4月、晴れて正式に「門外不出」が商標として認められ、2004年6月には正式登録証を頂くことになりました。

以来、当蔵の「門外不出」ブランドは正式な商標として世間にも認知され、当社の基幹ブランド・銘柄として現在国内および国外までも出荷に至り、今日まで引き継がれております。

基本コンセプトの「地産地消の地酒」からスタートしたこの味を、日本国内さらには世界に向けて発信していきたいと思っております。
今後とも、よろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。